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スレイヤーズと日常、ときどき銀魂。
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「リナっ!」
シンプルなドアを蹴破ると、やたら広い部屋の奥の中央に置かれた椅子に彼女は座っていた。
肘置きに両腕をきちんとのせ、静かに目を閉じている姿はまるで玉座に座っているかの様だった。
ショルダーガードとマントを外している以外はいつもと同じ服装。
ただひとつ違う所と言えば、首に掛かる黒く重い存在感を放つ首輪だろうか。
「リナ…」
呟くように名前を呼ぶと、閉じていた瞼がゆっくりと持ちあがった。
「…やっぱり…来たわね…」
疲れ切った声。
思わず眉間に皺が寄る。
「リナ…もういいから、ここから出よう」
一歩一歩、慎重にリナの元へ近づく。
よく見れば髪が所々銀色に変わっていた。
「…だめよ、それは…わかってるでしょ…」
子供の駄々をあやすようにゆっくりと笑う。
「…あたしが、ここから、離れれば…何人、何十人、何百人が、死ぬと、思ってるの…」
途切れ途切れに紡がれた言葉の意味はもちろん知っている。
その首輪を外せば、リナの魔力をエネルギーとして動いている物全てが止まる。
「わかってる」
自分は今から一体何人の命を捨てるのだろう。
「わかってるさ…だから、オレは今からリナを取り戻す」
ずっと握りしめていた剣で首輪から生えるケーブルを切り落とした。
それと同時に扉の外が騒がしくなったと思えば、白衣を着た研究員がばたばたと傾れ込んできた。
「いたぞ!ここだ!!」
「くそっ!遅かったか!」
「何て事を…!」
口々に叫び声を上げては、オレに殺気めいた視線をぶつける。
それを無視して首輪も切り落とすとリナを抱き上げる。
ぐったりとした体は、いつも以上に軽かった。
「貴様!自分が何をしたかわかってるのか!」
今にも飛びかかって来そうな気迫で問われた質問に、オレは自分でも気味が悪いぐらいの笑顔で答える。
「悪いな…オレはあんたらの命よりリナの方がずっと大事なんだ」
何もかもがおかしくて、笑ってしまいそうだった。


***

なんとなく突発的に書いてみましたってだけです。いつにも増して読みづらくてすいませんm(_ _;)m
ていうか…暗ッ!!黒ッ!!どろっどろじゃないですか!!どーした俺!!
…もうさ、リナさんが死にそうってだけでガウさんをこんだけ病ませちゃうんだからリナさんが死ぬ方の死にネタなんか書けないよねっていう…。
すんません、おとなしくエロ書いてきます。


そうそう、インテはやっぱり無理そうです…ちくしょー本とおうどんと海遊館とたこ焼きとお好み焼きとその他諸々がああああああ!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。

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