[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
にゃあ…と、どこからか猫の鳴き声がした。
てっきり自分の腕の中からかと思ったんだが、違ったようだ。
「今日はやけに大人しいな?」
さらさらと指をすり抜ける栗色の髪と遊びながら訊ねた。
「別に」
素っ気ない返事と共に、熱く火照ったリナの顔が腕に押し付けられた。
ぎゅっと、オレのシャツを掴む手に力が入る。
「…ん?どーしたリナ?」
顎を持ち上げて軽くキスをすると、珍しくリナからキスが返ってきた。
「今日はそーゆー気分なの」
少し恥ずかしそうな表情が可愛くて、またキスをする。
「…あ、もしかして昼間の事気にしてるのか?」
昼間、数人の男に絡まれていた女の人を助けたらしつこく言い寄られてしまい、しかもその現場をリナにばっちり目撃されてしまったのだ。
「気にしてないわよっ」
図星だったのか、眉間に皺を寄せてキッと睨まれると、ぴったりとくっ付いていたリナの身体が離れてくるりと回り、背中を向けられてしまった。
「ガウリイのばかっ」
完全に機嫌を損ねてしまったようだ。
背中は預けてくれるものの、頬に触れようとすると避けて逃げられてしまう。
「悪かったって、そう拗ねるなよ」
「拗ねてない!」
さて、こうなってしまってはご機嫌取りが難しい。
「ほれ、リナ」
「ふあっ!?んっ…ふ…」
半強制的にリナの顎を持ち上げて上を向かせて、ひとまず上下逆さのままキスをする。
舌を入れると、逆さまのせいかごく自然に舐め合う形になって、時々吸い上げるようにキスをしてやりながら気付けばお互い夢中になって舌を奪い合っていた。
しばらくしてリナがオレのシャツをぐいぐいと引っ張りだして、そこでリナの体勢が限界になっている事に気付く。
「…っは…大丈夫か?」
「…はぁっ…はぁ…いたた…」
顔を離すとバネが跳ね返ったように俯き、うなじに手を当てて痛そうにさすっている。
「…リナ、おいで」
少しやり過ぎたかと思ったが、口から出てきた言葉は再開の合図だった。
リナがジト目で振り向く。
「ガウリイのばか」
本日二回目の台詞は、素直に抱きついてリナからしてきたキスに半分飲み込まれた。
貪り合うキスに、だんだん思考力が偏ってくる。
「…好き、だ…」
「…た、り…ない…」
「…愛してる」
「ん…もっと…」
我儘なヤツだな…と心の中で笑いながら、両手でリナの頭を抱えて少しだけ引き離した。
潤んだ赤い瞳が次の言葉を待っている。
「オレはリナのモノで、リナはオレのモノだよな?」
どこか納得がいかないと言っている表情は、まだまだ物足りないという事なのだろうか。
「違うのか?」
「…知らない」
そう言って返してきた嬉しそうなキスが答えらしい。
***
久しぶりに更新ー。
と言ってもこれは結構前に書いたやつを引っ張り出してきたんですが(笑)
タイトルの通り(?)、倉庫に置いてある「今宵も猫が鳴く」の続き…のようなそうでないような…いや続きでいいです(何)
べたーーーっとした甘い感じなのが書きたい!と思ってわーっと書いたんだと思います。
あぁいいですよねにゃんこ…にゃー!(=´ω`=)
04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
銀魂→銀神
で、文とか絵とか書いてます。
しょぼクオリティ&遅筆ですがよろしくお願いします。
ちなみに名前は「あきや」と読みます。
verschieden
↑スレイヤーズメインのサイト。ほぼ過去ログ置き場。