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白い朝
鼻が痛くて目が覚めたのか、目が覚めたら鼻が痛いのに気付いたのかわからないが、とにかく部屋の空気が冷え切っている事だけは分かった。
「う、ん…?」
うっすらと目を開けると、カーテンの隙間からやけに明るい白い日差しが零れていた。
まだ半分寝ている身体を起こしてカーテンを少し捲ると、眩しさと共に一面の銀世界が目に飛び込んできた。
「…雪、降ったのか」
久しぶりに見るそれが何だか嬉しくて、自分の傍らで未だに丸くなったままの身体を軽く揺する。
「リナ、起きろよ、雪積もってるぞ」
「…ん…んー…」
数回唸って、ぼんやりとリナの目が開いたと思うと、毛布を勢いよく頭から被った。
「ん?どうした?」
「…い…」
「え?」
「…さぶい…」
毛布の下から聞こえた震える声に、思わず笑ってしまう。
「そりゃ雪積もってるからなぁ…でも外は綺麗だぞ~」
「…最悪…絶対出たくない…」
絶望的な声で呟いたリナの手が、毛布に埋もれていたオレの手を探り当てる。
同時にリナの顔が毛布の端から少しだけ覗いた。
「ガウリイ…」
今にも泣き出しそうな目が、もうどうしようもなく寒いと訴えていた。
「はいはい」
笑いを噛み殺して再び毛布の中に戻って、それほど冷えているとは思えないリナの身体を抱きよせる。
「そんなに寒いかぁ?」
頭を撫でると、珍しく自分からさらに身体を寄せてきた。
「ガウリイがいないと寒いのっ」
服をゆるく掴み、顔を寄せてそんな事を呟く。
「…そうか」
どうしようもなく嬉しい気持ちを腕に込めて、苦しいかもしれないと思う程抱き締める。
そのまま目を閉じて、リナの寝息を聞きながら自分も再び眠りに落ちていった。
***
先週から時々地味ーに雪が降るんだけどさっぱり積もらない関東平野が憎たらしいです。
もう電車なんか止まっていいからもっさり降って積もってくれ!!!!!
そんな思いを込めた話です。9割ウソです。
そんなわけでバレンタインネタは見事ボツりましたが、雪ネタは何とかこしらえてみました。
というか、バレンタイン当日は温泉に浸かってマターリしてました(爆)
…混浴で○○○とか×××とかいいな…
カモン!エロの神様!!(誰か警察呼んで!)
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銀魂→銀神
で、文とか絵とか書いてます。
しょぼクオリティ&遅筆ですがよろしくお願いします。
ちなみに名前は「あきや」と読みます。
verschieden
↑スレイヤーズメインのサイト。ほぼ過去ログ置き場。
