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スレイヤーズと日常、ときどき銀魂。
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刑事じゃないよ!(古っ)

おー何かお久しぶりな感じですな。
いつの間にやら7月も半分過ぎちゃってまぁ…( ̄д ̄)
そういや10月のオンリー主催のすりっぱさんがリンクを貼ってくれまして、カウンターがスゴイ事になったらどーしようと心配してましたが全くもって通常運転でいらぬ心配でした(笑)
10月まであと3ヶ月かー…早いなぁ…あ、原稿は粛々と進めております。
ギリギリまでわーわー言いながら原稿やらないように頑張りまふ…orz

んで今日は前回書いたやつの続きというか、設定逆バージョンを書いてみたりw副題は原稿逃避ですか何か(オイ)
しかしガウリイ先生はあちこちでよく見かけるので今更感がなぁ…(-_-;)
誰か独創性をオラに分けてくれーーー!!!

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危険人物。
人生の中で一人ぐらいはその称号を持つ人物に会うと思う。
しかも大抵タイミングが悪い時にそいつは現れる。
「はぁ…」
別にあいつに出会いたくなかったわけではないし、会いたくないわけでもない。
ただ、もうちょっと違う立場で出会いたかったと神様に八つ当たりしたくなる。
「あーもう、めんどくさ…」
体育館の入り口に立ってもうひとつため息。
サウナのように蒸し暑い体育館は、夏の時期はたとえ昼休みでも使う人はほとんどいない。
じりじりと照りつける日差しを避けながらステージの隅にある物置に侵入する。
中はマイクスタンドや旗などがしまってあって、その奥には上に伸びる階段がある。
ごちゃごちゃにしまわれた荷物をかき分けて奥の鉄階段を音を立てないようにゆっくりと上がる。
3回程折り返して一番上まで辿り着く先は、体育館の上部の窓を開閉する為に作られた細い通路である。
その通路に出てすぐの所にあいつはいつもいる。
何でまたそんなマニアックなところを選んだのか謎だったけど、ここは普段生徒の立ち入りが禁止されているのが、いつも女子生徒に追いかけ回されているあいつらしい一番の理由なのかもしれない。
おまけに通路の入り口の傍にはコンセントがあって、暑い夏でも下の物置にある扇風機を持ってくれば多少は涼を得られるし一石二鳥というわけである。
やがて通路の入り口が見えて、開け放たれた窓とその下の壁のコンセントから伸びるコードを発見してあいつの存在を確信する。
あたしの今までの人生の中で一番の危険人物であり、でも少しだけ気になるうちの高校の体育教師。
危険というのは危害を加えられたりするとかじゃなくて、その、別の意味で危険なのだ…ガウリイという男は。
「みーつーけーたー」
「うわっ!?な、何だリナか…」
通路へ顔を出して恨めしい声を出すと、扇風機の前に座り込んでぼけーっとしていた体がばたばたっと慌てた。
そんな姿に脅かし成功とほくそ笑みながら扇風機の前に仁王立つ。
「写真部の連中が探してたわよ」
写真に詳しいというわけでもない体育教師が何で写真部の顧問をやっているのかはうちの高校の七不思議のひとつである。
「あ、しまった…」
ごそごそとズボンのポケットを漁ると鍵を取り出す。
鍵に付いた深夜アニメの女の子のキーホルダーは、部室が隣の漫研から貰ったものに違いない。
「こいつかー」
「用件は言ったからね、それじゃ」
「あ、オイ、ちょっと待てよ!」
鍵をポケットに突っ込んで慌てて扇風機を撤収しているガウリイをよそに、あたしはさっさと鉄階段を降り始める。
そう、ただでさえあいつと会うのは危険だというのに、あいつのテリトリーと言ってもいいこの人の寄らない物置に長時間留まるのは危険極まりない行為でしかない。
「待ってくれよリナぁ~」
「な、何よ!あいにく先生に構ってる暇はないんだからね!」
飛び降りる勢いでどかどか階段を降りてくるガウリイから逃げるようにあたしは足を速める。
やばい…このままだと追いつかれる。
逃げるように階段を降りてドアへと向かう。
何かが荒く置かれる音がして、何秒も経たないうちにあたしがドアノブへ伸ばした手は後ろから現れた手に捕まった。
同時にもう一方の腕があたしのお腹に回って、後ろから重たい身体が軽く圧し掛かってくる。
しまった、と思う間もなくあたしはあえなく捕獲されてしまった。
「逃げなくたっていいだろ…?」
顔を寄せて、耳元で囁かれる。
「っ…は、離して…!」
必死に抵抗してみるものの全く敵わない。
人気のない薄暗い体育館の物置で、特に女子生徒から人気が高い体育教師がただの危険人物へと変貌していく。
「やだ。離したら逃げるだろ」
「当たり前でしょ!だいたい、先生が生徒にこんなことしていいと思ってんの!?」
先生と生徒。
その解りやすい立場が良い意味でも悪い意味でもあたし達の間を複雑にしていく。
「まあ、普通はよくないな」
「解ってんなら離してよ!」
「オレ達はそういうの関係ないからいやだ」
子供じみた言い訳に苛々を感じつつ、でもこいつはこういう奴だったと最近は呆れる一方である。
全く、女子生徒を狙うなら群がる程いるのに何であたしを選んだのか不思議でならない。
「リナ」
捕まっていた手が解放されたと思うと、両腕で思いっきり抱きしめられる。
心底嬉しそうにあたしの名前を呟く先生に、本日何度目かわからないため息をついて抵抗を諦める。
落とし物を拾ってあげたというありふれた最初の出来事から、いつの間にこんな事になってしまったんだか…。
「…誰か来たらどーすんのよ…」
ちなみに敬語は本人の強い要望により人前以外では使わない事になっている。
まあ、うっかり人前で敬語抜きでしゃべっちゃう時もあるけどね。
「誰も来ないさ」
「どこにそんな根拠があるのよ」
「オレの勘」
「アホらし…」
「あー、先生に向かって暴言を吐くとはいけない生徒だなー」
「ふん、本当の事を言ったまでよ」
「ひでぇなぁ。そんな事言う生徒には…お仕置きしちゃうぞ?」
楽しそうな語尾に背中がぞくっと震える。
ここから先は危険だと本能が訴えている。
「ちょ…せんせ…?」
「ガウリイ、だ」
腕から解放されるのと同時に少し強引に身体を反転させられてドアに押し付けられる。
「や、やだ…だめ…」
「何で?お仕置き、好きだろ?」
「好きじゃないっ…!」
逃げられないようにと身体を密着させられて、じんわりとガウリイの体温が伝わってくる。
「まあ好きでも嫌いでもやるけどな」
するりと伸びてきた手があたしの頬を撫でて顎を持ち上げた。
「やっ…だめ…んっ…」
そして抵抗空しく、あたしはお仕置きという名のキスを受ける。
触れては離れて、啄むように優しくされたかと思えば、唇を開いた瞬間に熱い舌が潜り込んできてあたしの舌を捕まえようと動きまわる。
「ふぁっ…んぅ…」
最初にキスをされたのは2年生の夏休みが明けた時だった。
あの時はただ触れるだけのキスで、でもそれはあたしのファーストキスで、あたしは思わずその場で泣いてしまった。
信じられなくて、悔しくて、でもどこか嬉しくて泣いたんだと思う。
あの時ガウリイは慌てふためいていたけど、それでもそれから何だかんだと理由を付けられながら何度もキスをした。
その度に深くなっていくそれにいつも逃げ出したい衝動に駆られた。
けど、どこかでこの先を期待している自分がいる。
やんちゃなお年頃ってやつ、かな。なーんてね。
「ん…はぁっ…」
小さく音を立てて唇が少しだけ離れた。
べったりと濡れたお互いの唾液が糸を引いて甘さを伝える。
「はぁ…がう、りい…」
「リナ…」
掠れる声で名前を呼ぶと、満足したのかもう一度触れるだけのキスをしてぎゅっと抱きしめられた。
「…バレても、知らないからね…」
「バレてもオレは諦めないさ」
こんな危険極まりない奴に好かれて、でもそれを何だかんだと受け入れている自分も十分危険な奴よね…。
最後の抵抗をあっさりと受け流されて、あたしは思わず小さく笑った。

***

Oh…気付けばもう4時過ぎたよ…orz
というわけでまたしてもだらだら長々と書いてしまって…お目汚し失礼しました。
今回は何つーか…いろいろと職権乱用してね?みたいな(笑)
ガウさんの腹黒さは前回より6割増(当社比)!!www
どこまでやるか悩んだのですが、せっかくだし!と思ってキスまでやらかしてみました☆てへっ☆←
これは卒業式当日が大変な事に(ry
ちなみにリナさんは現在3年生です。時期は夏休み直前。
つーかそれって受験で大変な時期じゃん…まあリナさんなら余裕なんだろーけど。
ガウさんはもちろんですが女子生徒の人気者です。でも性格もあって男子からも人気あります。
女子はファンクラブとかありそーだよねw会長はシルフィールとかwww
いやー学園物は楽しいですな!(´∀`)

さーていい加減寝よ…(汗)
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ちなみに名前は「あきや」と読みます。

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